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教員は忙しいのだよ!

まさか教員も子供と一緒に夏休みに入ってるなんて思ってないですよね???
7月中は三者面談、または教育相談があり、
4月以降行われた健康診断などの保健書類の記入、
新一年生の担任は指導要録作成、
(↑卒業まで同じ用紙に加筆して行くので作成の際は字も丁寧に色々気遣う)
夏休み前の処理しきれなかった児童生徒の提出物の評価と整理に追われ、
8月に入ってからも、教材室の備品点検、掃除、
教研集会、教科ごとの研修会などなどで、
休みが取れても4、5日程度。
児童生徒が登校してくる学期中は休みが取りにくいので、
夏休みくらいは4、5日程度の休みは取っても文句ないですよね。
一般企業だってもっと長く取れるところもあるんだから。

学期中のある日の一日を、
朝日新聞の記者が取材して記事にしたので是非読んで欲しい。
実際にある学担につきっきりで取材したら、
トイレは午後ようやく一回、
職員室から4階の教室まで何往復したかわからず、
挙句、ついて行かれずに見失ったと。

膀胱炎になる教員多いですよ。
子供がいるうちはおちおちトレイなんか行ってられない。
気が抜けないことを、どうか理解してもらいたい。

朝日新聞記事 ↓↓↓

苦情対応や報告書、先生の7割「負担」 文科省が初調査
公立小中学校の教職員は、どのような仕事に負担を感じているのか。文部科学省が初めて調べ、27日に発表した。教諭の9割近くが「負担感がある」と答えた業務は「国と教育委員会の調査対応」だった。7割以上が「保護者からの苦情対応」や「研修リポートの作成」をあげた。いずれも授業や生徒指導とは別の仕事だった。

 経済協力開発機構(OECD)が昨年に発表した国際調査で、日本の中学教員の勤務時間が参加国で最長だったことを受けて実施した。全国の公立小中451校の校長や養護教諭、事務職員など11職種、計9848人を対象に、昨年11月時点の状況を尋ねた。

 教諭の1日の平均在校時間を調べると、小学校は11時間35分、中学校で12時間6分。自宅に持ち帰る仕事もあり、それぞれ1時間36分、1時間44分だった。

 その上で、学校の業務を71に分けて負担に思うかを尋ねた。教諭のおおむね7割以上が従事する業務のうち、「負担」「どちらかと言えば負担」の合計が高かったのは「保護者や地域からの要望、苦情対応」と、「研修会の事前リポートや報告書作成」。このほか、負担感だけで見ると「国や教育委員会の調査対応」が9割近くで最も高かった。

 一方、昨年の国際調査で週7・7時間と参加国平均の3倍を上回った部活指導の負担感は、中学教諭でも48・5%と5割を切った。「負担だがやりがいがある」という答えが多かったという。

 「授業準備」や「放課後学習」など、授業や子どもと接する仕事は比較的負担感が低い項目が目立った。こうした教員の「本来業務」の時間を取られることも、それ以外の業務の負担感につながっている可能性がある。

 文科省は改善に向け、今回の結果を盛り込んだガイドラインを作った。事務職員との役割分担や外部委託などの効率化策、教諭のパソコンをネットワークで結んで情報を共有するシステムの導入などの工夫を重ねている学校の例を挙げた。(高浜行人)

教員1日ルポ 授業・雑務…14時間息もつけない

 「世界一忙しい」とも評される日本の学校の先生たち。文部科学省による初めての調査では、行政調査の回答や文書作成などの仕事で負担を訴える声が目立った。どんな学校生活なのか。一日に密着してみた。

 午前7時過ぎ。神奈川県の公立小で5年生の学級担任をする男性教諭(25)は職場に着くと、Tシャツとジャージーに着替えた。1時間目のスポーツテストに備え、体育館でマットや器具を並べる。

 午前7時40分、職員室には約30人の教職員がほぼそろっていた。男性教諭は赤いペンを手に、児童の日記や漢字練習帳に目を通す。「様子が分かる貴重な手がかり」と言うが、読めるのはこうした合間だけだ。

 午前8時過ぎに校門で児童を出迎えた後、職員室でコッペパンをほおばって「朝食」。時間が足りず、半分ほど残してリュックに押し込んだ。

 1時間目のスポーツテスト、2時間目の算数を終え、30分間の中休み。「子どもと遊びたい」と漏らしつつ、スポーツテストの結果や漢字練習帳の点検を続けた。3時間目の体育では、倒立ができずに泣く女子にお手本を見せ、集中していない男子に注意する。4時間目は再び算数。

 給食の時間。「いただきます!」。配膳台に残ったおかずの肉じゃがを児童によそって回った後、自分は10分弱でかき込んだ。掃除、午後の授業、月1回のクラブ活動……。午後3時半、「さよならー」とげた箱前で下校する児童を見送った。

 今度は同僚と一緒にプール掃除だ。デッキブラシでごしごしこすっても、なかなか汚れが落ちない。続く宿泊学習の会議では、教員同士、子どもの健康状態を伝え合う。それが終わると生活保護家庭に必要な書類作成について福祉事務所に電話で質問。午後4時半、この日学校で初めてトイレに行った。「子どもがいると、なかなか外せない……」と苦笑した。

 水泳の授業計画など、パソコンに向かって書類作りが続く。「○○ちゃん、今は安定してるね」「学年の水泳の『目当て』はどうしますか」……。同僚と話す間もキーボードを打つ。

 「もう8時ですよ。まだ火曜日なのに、金曜日まで持つ?」。まだ仕事を続ける教員8人に、教務主任が声をかけた。

 学期末には通知表を書くのも重要な仕事だ。児童1人当たり400字分、やる気が出るような言葉を考え、内容がダブらないように約30人分を仕上げる。

 様々な調査にも時間を取られる。防災備蓄物資の数を確認したり、時にはゴキブリの数を数えて業者に駆除を依頼したり。近くの公園でのトラブルで苦情の電話を受け、地域や保護者への対応に追われることも。

 この日、教諭の退勤は午後9時だった。「高学年は提出物が多くて、なかなか子どもとふれ合えない」。夕食は、帰路のコンビニで買ったそば弁当だった。

     ◇

 「2~5月は毎週、土日どちらかは出勤でした」。埼玉県の公立小学校に勤める女性教諭(38)は言う。時期によって評価をつける指導要録や通知表の作成、会計報告も重なる。領収書などを確かめながら、保護者向け報告書を作るのは神経を使う。翌日の授業計画を考えるのは毎夜8時過ぎから。研鑽(けんさん)の時間がとれず、悔しいと漏らす。「外国語、書写、水泳……。高めたいと思うのに全部できない」とため息をつく。

 中学では部活動の指導を負担に感じる教員が多い。

 関東地方の男性教諭(30代)は午後6時過ぎまで顧問のテニス部を指導する。「昔と違い、けがなどに備えて今はずっと見ないといけない」。午後8時に退勤し、我が子の世話を終えた午後10時ごろ、翌日の授業準備。週末は部活動の試合で1日がほぼ終わる。「部活に注ぐエネルギーの2~3割でも減らせれば、授業研究も充実すると思う」(芳垣文子、岡雄一郎、杉原里美)


職員室のある1階から教室のある4階の端まで、この日何回往復しただろうか。「密着」のはずが、足早に階段を行き来する男性教諭を時々見失った。授業中も休み時間もほとんど座ることがなく、常に動き回っていた。

さらに強く感じたのが、子どもを帰してからの仕事の多さだ。様々な問題に対し、実態をつかもうとする文部科学省や教育委員会などの調査も、かえって教員の多忙化を招いている。

 「子どもと過ごす午後3時くらいまでの時間が何よりも楽しい」と話していた男性教諭。仕事の一部を事務職員などが分担する動きも一部で始まっている。そうした取り組みが各地で広まれば、負担軽減につながるだろう。(芳垣文子)



こんなブラックな職場に優秀な人材が今後も集まり続けるだろうか?
実際志望者は減り、退職者は増えている。
もう少し教員を増やし、一人にかかる負担を減らすことが喫緊の重要課題と思われる。
熱心で使命感にかられた優秀な先生をどうか保護者や地域は支えて欲しい。
それが自分の子どもや地域の子どもが健全に育っていくことになるのだから。

こゆきまるは二度と現場には出ないと思う。
ヤダ、こんなに忙しい仕事。
子供は可愛いけどね。
工夫を重ねて教材研究して授業に臨み、
思うような成果が上がり生徒の成績も上がった時は嬉しいし、
先生の教え方だとよくわかるなんて言われちゃったら舞い上がっちゃうんだけど。
でももう勤めたくない。
こんな職場に誰がした!


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コメント

インターネットの普及で時代がどんどん多様化していく中で生まれた子供たちを教える側の構造は基本そのままというのが多分ネックになっているんでしょうね。
でもちゃんと見るにはシステマチックにだけやってたら絶対ダメなので、多様化した時代に合った形で教育社会の構造を修正していかないといけないのだと思います。
専門者のこゆきまるさんのおっしゃる通り子供に対しての教員の数を増やすのが一番のカンフル剤になると思います。1クラスを3人の先生で受け持つとか、そういう風にしていかないと表面的なイジメだけでなくネットを使った陰のイジメとかまで見抜けないようになってきているような。。

多様化する家庭と子供たち

ラムダデルタ様の仰るとおりで、
多様化する子供や家庭に対応していない実情ですね。
「昔は50人学級だった」なんて言う人は最近は減りましたが、
子供の質が変わってきていることに対応していない。
いじめ問題も、関わる教員が多い方が良いに決まってますよね。

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