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東京、消えるバレエ劇場 ゆうぽうと・青山劇場・日本青年館・渋谷公会堂…次々と閉館

大変残念です。。。

記事中の「ゆうぽうとホールは使い勝手が良い」にご注目戴きたい。

東京、消えるバレエ劇場 ゆうぽうと・青山劇場・日本青年館・渋谷公会堂…次々と閉館
国内外のバレエ団が華を競う東京で、劇場が次々と姿を消している。「バレエ公演の一大拠点」を自任する五反田のゆうぽうとホールも9月末で閉館予定だ。各団体は「文化発信のため新たな劇場の建設を」と要望を強めている。

 「青山バレエフェスティバル」の開催地だった青山劇場は1月末に閉館。新宿区の日本青年館が3月末、渋谷公会堂も10月に閉館を迎えるなど、老朽化したバレエ公演の場がそれぞれ幕を閉じる。コンサートで親しまれる会場の閉館も相次ぎ、劇場確保は舞踊界に限らず難しさを増している。

 中でも深刻なのは、ゆうぽうとの閉館だ。楽屋の数や舞台の使い勝手の良さから年間約150のバレエ公演を開催してきた“バレエの殿堂”だが、土地・建物を所有する日本郵政とホール運営会社との間の賃貸借契約が9月末に期限切れを迎える。日本郵政の報道担当者は「老朽化も進み、今のままでは赤字も膨らむ。取り壊すか売却して活用するか、まだ検討段階」としている。

 大がかりなバレエ公演が可能なほかの会場も万全ではない。例えば東京文化会館は5階層の客席があるがエレベーターがない。NHKホールは音楽公演の需要も多く連続使用ができない。新国立劇場は座付きのオペラ、バレエ団公演がほとんどで外部団体が利用できる日が少ない。

 個々の民間団体だけでは直面する劇場不足に対応できないという危機感から、昨年9月には在京バレエ団を中心に日本バレエ団連盟が発足した。高橋典夫理事長(東京バレエ団)は「日本固有の伝統文化だけでなく、日本のバレエも今や世界発信にふさわしいレベル。優秀なダンサーの海外流出に歯止めをかけるためにも、十分な発表の場は必要。国や都の支援を求めたい」と語る。

 公演や発表会でゆうぽうとを利用する松山バレエ団の清水哲太郎総代表と森下洋子団長も「夢や希望、平和への祈りを届けられるのが舞台芸術の力。新たな劇場建設を切に願う」としている。(藤崎昭子)

 ■殿堂失う首都、恥ずかしい 評論家・三浦雅士

 東京都内でオペラ、バレエの上演を目的に建てられた劇場は新国立劇場だけ。ゆうぽうとホールや東京文化会館など数館がどうにか本格的なバレエ上演にふさわしい機能を有するのみで、オリンピックを主催する一国の首都としては恥ずかしい限り

 ゆうぽうとホールでは1982年の開設以来、舞台芸術の歴史を刻む名公演が繰り広げられてきた。プティ自身が踊った「コッペリア」、ギエムが初演したベジャールの「シシィ」など忘れられない。この舞台に立った世界のダンサーのネームプレートを飾れば、ここがバレエの殿堂であったことがわかる。日本郵政は誇っていい。

 たとえばパリ・オペラ座やモスクワのボリショイ劇場が「赤字と老朽化のために閉館する。その後どうなるかは売却先に聞いてくれ」ということになれば、世界中から非難されるだろう。世界有数のオペラハウスとゆうぽうとホールを比べるのは、その業績の価値を考えればけして大げさなことではない。

 (寄稿)




オリンピックのメイン会場となる国立競技場のデザインの件でももめているが、
一番欠けているのは「使い勝手の良さ」を求める姿勢だろう。
使い勝手が良ければ、その後負の遺産にならずに稼働率の高い建物になる。
外観やデザインは二の次なのだ。
使う人と観客に良い劇場や競技場であるかが第一。

首都東京で、気の利いたホールがどんどんなくなって行くのは、
本当に文化の度合いが低いとしか言いようがない。
きちんとしたホールならその後色々利用できるが、
中途半端なホールはダメ。

一昨日行ったオーチャードは舞台の幅も奥行きも少々狭く、
一階席は段差がないので前の観客の頭が邪魔になり観にくい。
前の席は舞台が見切れる。

こゆきまるは結構色々なホールに行っているので、
(客席も楽屋も)どこが良いかわかっているのだが、
ホールを建築する人が案外わかっていない。

国立競技場もちゃんと理解している人が関わっていると思いきや、
アンビルドの女王(設計だけ先行して予算と工期は保証しない)の作品で、
それであのアーチ型の屋根でもめている。
野球場で開閉式の屋根のノウハウを持っているはずなので、
何も海外のアンビルドの女王様にお願いすることはなかったのだ。

全く無駄なところにお金を湯水のように使い、
必要なところにお金が回って来ない、
文化程度の低い国だと感じさせられる。



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