【川崎中1殺害】「なぜ守れなかったのか…」 教育関係者に募る悔い 市教委は検証へ
軽々しくは言えないんだけれども、
この記事の最後の一文が、安易すぎて気になった。
このように結べば、記事として成立すると思って書いたのか。
産経新聞記事
川崎市川崎区の多摩川河川敷で殺害されているのが見つかった同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さんは、冬休み明けから欠席するようになり、担任教諭は電話や家庭訪問などで接触を試みてきたが、本人と連絡が取れたのは事件発生の4日前だった。「なぜ上村さんを守れなかったのか」。川崎市教委は一連の経緯の検証を始めたが、命を救えなかった教育関係者の悔いは募る。
「なぜこのようなことに巻き込まれたのか、どこの時点でこちらが介入できたのかを検証しながら、今後、こうしたことが起こらないようにしたい」
23日に記者会見した川崎市教委の渡辺直美教育長は、こう語った。
市教委によると、上村さんが中学校を休み始めたのは1月8日。「学校へは家の用事で行かない」「本人と連絡がつかない」「今は家にいない。自発的に登校するまで様子をみる」「友達といるのではないか」…。担任の女性教諭は、30回以上にわたって上村さんの自宅を訪問したり、母親の携帯電話などに連絡を入れたりしたが、母親から断片的な様子が聞けたのみで、上村さん本人には会うことはできなかった。
ようやく接触ができたのは、事件4日前の16日だった。「そろそろテストが近いから学校に来ませんか?」と担任が誘うと、上村さんは「そろそろ学校に行こうかな」と、前向きに答えていた。
上村さんは昨年11月に年上のグループと親しく関わるようになったが、今年に入ってからは、親しい友人らに、グループから暴力を受けていることを打ち明け、「殺されるかもしれない」「(グループを)やめると言ったら、暴力も激しくなった」とおびえていたという。
担任に示した登校への意欲は、上村さんがかすかに発した「SOS」だったのか。
市教委によると、事件発生まで学校側からは、上村さんへの対応について報告を受けておらず、いじめや不登校の問題解決に当たる「スクールソーシャルワーカー」(SSW)の派遣要請も受けていなかった。
渡辺教育長は「今から思えば、もっと積極的に関われていればよかった」と悔やんだが、支援態勢づくりの絵は描けていない。
子供の虐待問題などに取り組む「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)の川崎二三彦研究部長は「子供は、深刻な状況を『訴える』という行為を恥ずかしいと思いやすい。微弱なサインに気付くためにも、学校などで子供が話しやすい環境をつくり、解決につなげていかねばならない」と指摘する。
子供の犯罪被害防止などを支援するNPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」(東京都)の宮田美恵子理事長は、「前兆を読み取るため、髪形や服装が変わるなどの被害者の変化に気付いたら話す時間を増やし、悩みを受け止める準備があることを伝えるサインを出すことが大切」と話す。
子供の「SOS」を逃さないためにはどうすべきなのか。教育関係者に突き付けられた課題は大きい。
確かに、教育関係者はショックだし、
どれだけ対応しても、亡くなってしまったら悔いは残るはず。
だけど。。。
親御さんもいろいろ事情はあるだろうけど、
まずは、元気に学校に寄越してくださいと言いたい。
何でもかんでも学校で解決できるわけはない。
本人と学校と家庭とその三者が連携しないと、
成長も学力向上も、基本的生活習慣も期待できない。
まずは、家庭でしょう。
今回の事件は親御さんには気の毒だけれど、
親が学校や社会にSOSのサイン出してもいいわけで。
この亡くなった少年、隠岐の島にいたら、
貧しくてもこんなことにはならなかっただろうにと思う。
詳細が分からないので、ほんとに軽々には言えないのだけど、
教育関係者の責任にしてはいけないと思う。

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コメント
周りの大人が介入できたら、
この笑顔の可愛い少年は死なずに済んだかもしれないと思うと、
切ないです。
加害者とされる少年も未成年、
飲酒もしていて夜中に出歩く、
その家庭も大問題。
本人だけではなく、カウンセリングも含めて、
家族両親の指導も必要かと思われますね。
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僕も記事を読んでみて違和感を感じました。
今回の件で言うと虐待をされている子供に児童相談所がなかなか踏み込めないのと似ていて、教育関係者も含めて周りの大人や機関が介入する事が出来るようにする事と、一家族にとってのプライバシーの問題との隙間で起こってしまったような、悲しい事件だと思います。時代が進化してしまっているのでもう少しこの辺で公的機関や周りの大人が踏み込みやすい状態を作っていかないといけないと思います。
今は昔のよう不用意にに外で悪戯をする子供を叱ったりすると、逆恨みで刺されたりする時代ですからねぇ。