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芝翫襲名巡業 初日 江戸川公演昼の部観劇

中村芝翫、橋之助、福乃助襲名興行(巡業)初日、
昼の部を観て来た。

横綱が部屋で稽古をしている時期なら、
朝稽古を観られないまでもうろっと部屋のまわりを徘徊wしてから観劇…
というのもアリなんだけど、
残念ながら皆さん名古屋入りした後であった。

『猩々』『口上』『熊谷陣屋 芝翫型』

口上で梅玉さんが、
襲名するヒトの紹介で、
この巡業に参加していない歌乃助さんのとこで、
「えーっと誰だっけ?(あたふた)」www
両脇の歌六、芝翫から「のぶお、のぶお」と声が入り、
「お、そうそう宣生さん」と言ってたのが素で可愛かった(*^_^*)

襲名ブームで、又五郎さん一家の新しい名前を覚えないさきから、
亀三郎、亀寿も襲名し、
そして芝翫一家の襲名、
今日やっと、国生⇒橋之助、宗生⇒福乃助、宣生⇒歌乃助と覚えた。

口上に福助さんが並ぶことが出来ないのが残念。
どちらかというと、福助さんは苦手なんだけど、
やはり家の大きな名を継ぐ行事一切に参加できないのはお気の毒。
脳梗塞でも言葉の出ない性質のようなので、
復帰は無理なのかな。。。

熊谷陣屋は、その前の陣門組討から上演するとよくわかって、
感情移入もできるのだけど、
これだけの見取り狂言だとなかなか歌舞伎に馴染みの無い方には、
理解しがたいかもしれない。
その上、お主のために我が子を身代わりに殺すって、
現代人には到底受け入れがたいテーマなので、
大入りの江戸川文化センターも、寝倒している方が大勢見受けられたw

芝翫型は、熊谷直実が剃髪するところ、
髷を落としただけの有髪(うはつ)の僧になっており、
(勧進帳の義経のような髪型)
「十六年は夢だ…」の台詞を花道ではなく舞台上で言い、
1人で去らずに妻相模と共に旅立つ雰囲気を持っての幕…というのが
團十郎型と違うところか。

澤瀉屋型は、直実と相模が手を取り合って花道を去るので、
より心情に訴えて来る。

戦場とは言え、お主のためとは言え、
勝手に我が子を殺した挙句、
勝手に坊主になって一人でどっか行っちゃう…ってのは、
毎度違和感があるので、
こゆきまるは芝翫型、澤瀉屋型に共感する。

熊谷陣屋は、幸四郎、右団次(当時は右近)で観ることが多かったので、
新芝翫の台詞は聞き取りやすく、今日は寝なかった(^_^;)

一週間に二度も芝居見物してしまった…。
このあと11月の大仕事が終わるまでお遊びは無し。
(9月の国技館は行っちゃうかも)
ストレスに耐えられるか@こゆきまる。

今日の観劇も楽しかった♪
同伴者は高校大学からの友人と。
そしてまた稀勢の里の寿司友?の知人に会い、
少し横綱の話をする。
凄くストイックな人だと言っていた。
素顔もそうなんだね。
思った通りの人だった、我が横綱は♡♡♡


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歌舞伎座昼の部観劇(2017年6月)

歌舞伎座昼の部観劇。

蒸し暑そうなので、よほど絽の着物で行こうかと迷ったが、
今しか着られない、数年タンスに眠っていた単衣の一枚を選んで、
絽綴れの帯と組み合わせて出かけた。
単衣でも絽でも暑いには変わりない。
お決まりのお腹周りの汗疹も出来たけど。。。
やっぱり着物で出かけたいな。

ただ、三代目猿之助の奮闘公演時代のように、
7月の暑い最中、連日着物で出かけられるかと聞かれれば、
あの頃の勢いはないなぁ。
今年は7月8月で一回夏着物の出番があればいいかなと思う。



『名月八幡祭り』
笑也さんの美代吉を歌舞伎座で見られるとは…。
幕開き、泣けて来た。

その昔、笑也は大根、使い物にならないなど言われた時期もあった。
三代目が舞台に立たなくなったら終わり…みたいなことも。
でも、女形は目立たなくて良い、癖が無い方が良い、
笑也さんの清潔感、美貌、癖のない芝居(味が無さ過ぎとも言う?w)
などの持ち味は絶対に重宝がられると信じていた。

新しい歌舞伎座が開場して、
澤瀉屋の中で一番に歌舞伎座に立ったのは
笑也さんだった。
幸四郎さんの相手役も務めた。
そして今回の美代吉。

嬉しい、本当に嬉しい。

で、幕開きの涙(^_^;)

隣のおじい様は、「女だよな、男じゃないよね?」と何度も奥様に言ってて、
歌舞伎はみんな男よと奥様に窘められていたが、
笑也さんに聞かせたかったよ。
(このおじいちゃま、米吉君の時も同じこと言ってた(^_^;))

ただねー、四代目といちゃいちゃしてたけど、
イマイチ、この二人似合わないような気も…。
いや、そんなこと言っちゃいけない、相手役に使って頂き四代目に感謝m(__)m

で、相変わらず松緑は変だった(個人の感想ですm(__)m)




『浮世風呂』
三代目の時、何度も拝見。
その時、亀治郎だった四代目猿之助がなめくじだった。
そのなめくじを見て、亀治郎って踊りと色気がスゴイなと思った記憶が。

今日も猿之助はきれっきれの踊りを見せていた。



『弁慶上使』
芝翫、團十郎でしか観たことないのだが、
他の役者さんでもあまり上演がない演目らしい。

吉右衛門さんの弁慶、雀右衛門さんのおわさで。
身代わりに殺されるのが米吉。

他に又五郎、高麗蔵と好きな役者さんが揃って、
堪能した。

話の内容はばかばかしくて文字にする気もないが、
熊谷陣屋と言い、これと言い、お主のために我が子を殺すって内容は、
この先、観客に受け入れられなくなっていくと思う。
あと、先代萩の子殺しも。
今の時代に受け入れられないのではないかと思う。


千秋楽のロビーにしては、役者の奥方様方が少なくて寂しかった。
華やかさがない…(-_-)
若い役者さんの奥様はよくわからないのだが、
松緑猿之助は独身だし、笑也さんの奥さんも居なかったしで、
お召し物も楽しみなんだけど、本日はちょっと残念でした。
大御所の奥方でも着付けがだらしないとガックリ来ます。
あと通路でいつまでもご贔屓さんにご挨拶してないで欲しい。
身体が大きいんだからそれだけでも通りにくいんですよ。
↑ って誰か分かっちゃう? あわわwww


来月は澤瀉屋と海老蔵か。。。
海老蔵は大丈夫なんだろうか。
かんげん君は出ないと言い出したとか。

そりゃそうだと思う、本人の意思なんてあってないようなもの、
本人だってどうすりゃいいんだかわからないと思うよ。
こゆきまるの生徒にも4歳児が数人いて、
この子達が自立して大人の手助け無しに何かやり通すこと、
相当根気よく躾けて行かないと大変だ…としょっちゅう思っている。

来月の観劇、悩む。


本日は楽しうございました

高麗屋三代同時襲名

めでたい!

しかし。。。
また襲名ってことでチケット代高くなるんだろうなぁ。。。
今でさえ普通の興行で一等席18000円~19000円。
襲名となると2万越えだろう。

一番良く見た時代は12000円だった。
15000円でもまぁ観に行かれた。
それ以降はお財布とよぉく相談しないと軽々にチケットを
後援会に頼むのも憚られた。

もう庶民は一等席ではみられないわね(涙)

20161208 高麗屋三代同時襲名
(画像は時事ドットコム)



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歌舞伎座納涼歌舞伎第二部観劇

歌舞伎座の納涼歌舞伎第二部を見て来た。

不要不急の外出はお控えくださいのアナウンスを振り切って、
台風9号接近の中、いつも使う列車が動いていたので行っちゃいました。
駅そばに車を停めれば、歌舞伎座まで地下鉄、地下通路を通るので、
傘は一度も差さず、帰るころには夕焼けと青空も雲の合間に見え、
無事に行って来られました。

評価は…
★★☆☆☆ 星二つです。

人気と評判の出し物だったんですが…
『東海道中膝栗毛』
染五郎と猿之助の弥次喜多コンビに、
金太郎團子の主従の二人が道中を共にすると言うお話。

うーん。。。
ふざけ過ぎ。
台詞が早口で、何言ってるんだかわからない役者多数。
染五郎ラスベガス帰りにつき、ラスベガスシーンもあったが、
歌舞伎役者の網タイツミニスカダンスは見たくないなー、歌舞伎座では。
連獅子の毛振りだけちょっと見せてくれたのは良かった。
他にももう少し古典のシーンを入れて、それをパロディにすれば面白いのにな。

良かった点は團子の安定ぶり。
ツイッターやブログでは、絶賛されていたが、
あのくらい普通にやれる子ですよ、團子は。
末恐ろしい子ですから、何しろ。

だけど。。。
先日も高校時代の友人に会って歌舞伎の話になり、
(4人で会って4人とも歌舞伎座二部を観劇しており、こゆきまるが最後の観劇)
團子が行く末頼もしい子でも、主役をやる頃、
猿之助を継ぐ頃は見られないんだろうね…私たち年齢的に…と
少々寂しい話題になった。
成人するまでは元気に生きて見届けようねと誓い合った(^_^;)

稀勢の里も将来理事長候補と言うけれど、
それは見届けられないのはサミシイ。。。
100まで生きれば見られるけど、ボケてるかもしれないし(^_^;)

台風の中を着物で出かけて、酔狂な事だと思ったが、
意外にも歌舞伎座には着物姿の人も結構おり、
客席もほぼ満席だったのには驚いた。
荒天だと歌舞伎座は外を通らないで、
地下のエスカレーターから西桟敷脇の通路に行かれるドアを開け、
そこでチケットをもぎってくれた。
そこをもう少し広くすれば恒常的に開けておけるのに、
どうしてそうしなかったんだろう。
まずは、外を着物で歩かされなくて済んだのは良い配慮でした。

パソコンの調子がイマイチで騙し騙し使っております、
快調なら後程画像を上げてみます。


歌舞伎座、荒天時臨時入口
20160825 歌舞伎座臨時入口

地下広場で。
疲れてるの?足がだらしない…(^_^;)
20160825 歌舞伎座


六月大歌舞伎第二部観劇

義経千本桜の通しで、
第一部から第三部まで上演中。

澤瀉好きのこゆきまるは、
猿翁さんのを何度も観た。
巡業でも観た。
分かりやすいいいお芝居だと思う。

第一部はワンピースの白髭を彷彿させる渡海屋・大物浦の知盛を染五郎、
右近の息子のお目見え、
第三部は四の切で猿之助の宙乗りなどあるなか、
二部だけチケットの売れ行きが悪い…と耳にした。
今日はお天気が悪かったせいもあってか、
一階の見やすい席でも空席が目立ち、反応も薄かった。

二部は地味か。。。

でもこゆきまるは好きだな。
(むろん体力があれば1部から3部まで通しで観るけれど)

あらすじはここでは書かないが、
生きている時より死んで尚、忠義を尽くすことができた小金吾が切なくて泣ける。

小金吾は、海老蔵、愛之助、笑也などで観ている。
今回は松也。
声が通って品が良い。
ただ、小金吾討ち死にの良い場面で、
後ろのおばさんがいびきをかいて寝てたには参った
息も絶え絶えに「御代様~」と呼ぶ声の合間に「ガオー」ですから、
興ざめもいいとこ。
寝てもいいのでいびきはかかないでください。
隣の連れは注意すべし。

あと、幸四郎さんの権太が空涙を使って母親をだます場面で、
「おれおれ詐欺だ~」と大音量で叫んだ奴、許さん
ヘンな人が多くなった気がする。
ボケちゃってるのかな。。。

幸四郎@権太はなかなかやらないので珍しいのだが、
とても良かった。
こゆきまるの周りには、幸四郎さんが苦手な人が多いのだが、
幸四郎@権太、イイよ。
先入観じゃなく、観て欲しい。

猿之助のお里は、以前は小賢しくて好きじゃなかったけど、
今回はとても可愛らしく見えた。
前は「ブスのくせにドヤ顔するんじゃないよ」とか悪態をついてたけど、
ブスじゃなくなってきた(←ヒドイ物言い、ファンの皆様許されて

染五郎の維盛も良かった。
死んだ後も慕われる、維盛の父、小松の何某(名前覚えてない)って、
よほど人徳の厚いヒトだったんだなーといつも思う。


忙しい6月だけど、観に行って良かった。
お芝居観て涙流すと、心が浄化される気がする。
明日からまた頑張ろうって思える。
楽しかった♪

帰りに地下でソフトクリーム食べました
こんなことで幸せになれるんだから安上がりよね。

20160613 歌舞伎座